京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。
マイクロスコープでは20倍から30倍の視野で見ることができると言いましたが、実際高名な顕微鏡使いの先生に聞いてみても、実際作業するときの倍率は10倍とか8倍とかだそうです。
あまり高倍率だと作業しながら見ることが難しいんですね。
なので、実際は高倍率ルーペと変わらない状況で使うことが多いんです。
手を止めたときの確認、教育のための記録といった意味では20倍以上の倍率が効いてきますが、作業としては変わらないんですね。
明るさは前も言ったとおりに違いますけどね。
あとは大きさとシステムづくりの難しさです。
マイクロルーペとは比較にならないくらい巨大です。
正直置く場所を間違うと、普通の診療に差し支えます。人間の居場所がなくなるくらいの大きさがあります。
あと、使いこなすためにはドクターだけでなく周りのスタッフや環境も整えないといけません。
最初から診療室、仕組みをマイクロスコープ仕様にしていないと、しっかりとした運用は難しいです。
あとからひょいっと軽い気持ちで買って、オブジェと化している歯科医院が非常に多いそうです。
こういう融通の利かなさが、私を顕微鏡から遠ざけます。
あくまでも、高倍率のルーペが使えるからですけどね。