拡大鏡による治療

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

 

いくま歯科医院のドクターは全員歯科用の拡大鏡を使用して診療を行っています。

私などは6倍という拡大率の拡大鏡を使っていて、これって結構レアなんですね。

 

ものが6倍の大きさに見えるって結構すごい世界です。

ただし、ピントを合わせるのにすごくコツがいるので、倍率が上がれば上がるほど使用が難しくトレーニングを要します。

今販売されている拡大鏡の最大倍率は10倍で、今はそれを購入しようと思案中です。

さらにかなり明るいライトをつけているので、本当にお口の中がよく見えます。

 

かなり細かいところの虫歯まで発見することができますし、かなり精密な削る作業ができます。

 

診断するうえでも診療するうえでも非常に重要なツールとなっています。

今では拡大鏡無しで患者さんの口を見ることはまずありません。

 

一つだけ難点があるとすれば、あちこちコードがでていたりして見た目が少し怖く見えてしまう事でしょうか。

 

小さいお子さんなどは、拡大鏡とライトを装着した状態で現れるとそれだけで泣いてしまったりするので、なるべく初見では素顔でお話するようにしています。


歯みがきって奥が深い

京都市伏見京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

私たちのクリニックでは「歯のお掃除」のご予約は基本的に一回30分でおとりしています。

 

ご案内する時間やら準備にかかる時間を差し引いても、約20分近くは患者さんの歯を掃除しています。

 

当たり前ですが、自分の歯を磨くときには他人の歯を磨くときと違って歯をよく見ながら行うことはできません。

他者の歯みがきの方が正確にできます。しかも歯科医院には専用の設備が沢山あります。

専門家が専門の設備を使って他者に行っても30分では足りないこともあります。

みなさんよくおっしゃるのが、「歯は時間かけてちゃんとみがいてるんやけどなぁ」という台詞です。

 

なんとなく子供のころからお父さんお母さんに「3分は歯を磨きなさい」なんて言われたことないですか?

 

現実的には3分で歯の汚れを全て取り除くことは難しいと思います。

 

皆さんの歯みがきを拝見していてよく磨き残しが目に付く場所はいくつかあります。

歯の付け根

歯と歯の間

下の奥歯のベロ側

上の奥歯の頬っぺた側

こういった部位はなんとなく歯みがきをしていてもまずきれいになりません。

意識をしないと汚れがとれないんです。

歯間ブラシやデンタルフロスの使用も大切です。

めんどうですが、将来にわたって自分の歯でご飯を食べ続けるために、歯みがきを見直すことはとても重要な歯周病予防対策なんです。

 

 


歯周病治療とは?

京都市伏見京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

ここ最近はずっと歯周疾患についてのお話をしてきました。

この国民病、どうやったら治るんでしょうか。

そもそも治るんでしょうか?

 

簡単に言うと、

歯肉炎は治る

歯周炎は治らない

 

となります。すごくざっくりとした表現なので、「治らない」というフレーズにびっくりせず、ついてきてください。

 

以前にもお話した通り歯肉炎は歯周炎の初期症状です。

衛生的な状態を保って、全く磨き残しの無い歯の付近の歯茎は病気になりません。

 

歯茎が腫れる

歯みがきの時に血が出る

歯みがきの時にチクチクする

 

こういった歯茎に限局した症状の場合は口腔衛生の改善で解決します。

 

ただし、ここでも大きな誤解があります。

 

一度歯医者にきてクリーニングを受けただけでは治りません。

先ほども申した通り、「保つ」ことが大切なんです。

よく患者さんにお話をするのですが、皆さん一日に何回糖分を含んだものを摂取しますか?

一日3食プラスおやつに糖分入りの飲み物なんかを入れたら、歯を磨くべきタイミングって一月に100回を超えると思います。

 

私たちが1回きれいにしても、のこりの99回が不衛生では治りません。

またブラシの当て方も大切です。

歯周病治療の大きな大原則として、ご自身の歯みがきや食習慣の改善が必須なんです。

次回以降この辺りをもう少し掘り下げていきたいと思います。

 

 

 


歯周炎 その3 リスクファクター

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

 

人が歯を失ってしまう理由としては虫歯よりも歯周炎の方が多いんです。

お話してきたような、歯周組織が崩壊すると歯はその支えを失ってグラググラと揺れてきます。

やがては抜けてしまうということになります。

 

歯周病を悪化させる要素は、汚れだけではありません。

 

もっとも関連性の高いリスクファクターは喫煙です。

タバコの成分は末梢の毛細血管を収縮させて組織に栄養を行きわたらせる力を損ねてしまいます。

継続的に煙が吹きかけられる前歯を中心に骨の溶け方が著しくなります。

 

また、糖尿病も相互に関係すると言われています。

糖尿が良くなれば歯周病もよくなるし、歯周組織の管理が行き届いていれば糖尿もよくなるという話が最近ではメジャーになってきています。

かみ合わせの不調和などもリスクファクターとなります。

力だけで歯周病になることはありませんが、歯周炎の状態の歯に過剰な力が加わると進行が速くなります。

歯ぎしりやくいしばり、歯と歯を合わせる癖(TCH)、固いものを噛む習慣などです。

もしも自分の歯みがき以外にご自身で思い当たるところがあれば、改善可能か一度見直してみてください。

 

歯周病はやはり生活習慣病なんです。


歯周炎 その2 歯周ポケットとは

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

 

みなさん歯周ポケットって言葉ご存知ですか?

https://www.listerine-jp.com/trouble/gum-disease/periodontal-pocket

リステリンという洗口剤のホームページにわかりやすい解説がのっていたのでよかったら参照してみてください。

このサイトにもありますが、歯と歯茎の間には溝があります。

これは歯肉溝といいます。

歯肉溝は歯周疾患に罹患していない方でも存在し、1~2mmの深さが一般的です。

 

この溝にも汚れはたまるので、注意が必要です。

 

歯肉炎においては、骨は溶けていないのですが歯茎が腫れあがっています。溝というからにはてっぺんと底があります。歯茎が腫れあがっていると、てっぺんが高くなっている状態になるんですね。

これを「仮性ポケット」といいます。前回お話した、見かけはモリモリ、中はスカスカという状態ですね。

 

怖いのは歯周炎です。この状態では骨も溶けているので、てっぺんが高くなるだけでなく、底がぬけていくようなイメージです。

これが「真性ポケット」です。

 

どんどん溝が深くなり、歯ブラシが届かなくなり、さらに菌が繁殖し、骨が溶け続けるという負のサイクルに陥ります。

歯周ポケットをいかに管理するか。

これが歯周病治療、予防にとってとても大切な事なんです。