マイクロスコープ5

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

決してマイクロスコープを批判しているわけではありません。

歯科治療において最も精密に術野を見ることのできるツールであることは間違いありません。

 

ただ、導入するハードルが高く機動力に欠けるという欠点も、同じく間違いないのです。

どんな業界のどんな器具についてもいえると思うのですが、誰にとってもどんな状況でも使いやすいツールの方が、煩雑なそれより優れていると思います。

 

美的センスやブランドといった要素を除いて、器具としての機能性を考えた場合、大きいより小さい方が良いし、重いより軽い方が良いし、高いより安い方が良いし、三人がかかり出ないと使えないものより一人でも簡単に使える方が良いのです。

両方使えて、状況において使い分けられるようであればそれがベストかもしれませんね。

一長一短があり、適材適所があるということです。

ただ、どちらか一方しか置けないのであれば私は、マイクロルーペを推奨します。

そして、どっちが良いかというざっくりした質問であれば、ケースバイケースと答えます。

 

どちらが好きかといわれれば、間違いなくマイクロルーペと答えます。

双方とも使いこなせることが前提ですけどね。

 

マイクロスコープ4

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

マイクロスコープでは20倍から30倍の視野で見ることができると言いましたが、実際高名な顕微鏡使いの先生に聞いてみても、実際作業するときの倍率は10倍とか8倍とかだそうです。

あまり高倍率だと作業しながら見ることが難しいんですね。

なので、実際は高倍率ルーペと変わらない状況で使うことが多いんです。

手を止めたときの確認、教育のための記録といった意味では20倍以上の倍率が効いてきますが、作業としては変わらないんですね。

明るさは前も言ったとおりに違いますけどね。

 

あとは大きさとシステムづくりの難しさです。

マイクロルーペとは比較にならないくらい巨大です。

正直置く場所を間違うと、普通の診療に差し支えます。人間の居場所がなくなるくらいの大きさがあります。

あと、使いこなすためにはドクターだけでなく周りのスタッフや環境も整えないといけません。

最初から診療室、仕組みをマイクロスコープ仕様にしていないと、しっかりとした運用は難しいです。

あとからひょいっと軽い気持ちで買って、オブジェと化している歯科医院が非常に多いそうです。

こういう融通の利かなさが、私を顕微鏡から遠ざけます。

あくまでも、高倍率のルーペが使えるからですけどね。

マイクロスコープ3

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

使っていない私が言うのもなんですが、私はそれでもマイクロルーペ派です。

もちろん何度か使ったうえでの現時点での意見ですけどね。

マイクロスコープは明るさだけでなく、数字上の拡大率も、実際の視野の精度も明らかに上です。これは使った上での実感です。

要はマイクロスコープの方がやはりきれいに明るく見えるわけです。

そりゃそっちの方が良いに決まってるんじゃないかって話ですよね。

でも、それでも私はマイクロルーペ派です。

マイクロスコープの最大の弱点は融通が利かないことです。

まずは機動力。

マイクロルーペは常にぶら下げて移動できますし、熟練したルーペ使いであれば患者さんの位置や角度に左右されず、どんなに誰が動こうとも同じ視野を追及できます。

しかし、マイクロスコープでは一度視野を固定すると、患者さんも術者も動けません。

極端な話、20倍の世界って、体が1センチずれただけで何も見えなくなります。

昔学校の授業で顕微鏡で何かの観察とかしませんでした?

見たいものが写らずに苦労した記憶ありませんか?

そういうことです。

ただ、これは私が10倍という高倍率のルーペを使いこなすことができるので言えることです。

 

マイクロスコープ2 

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

続きです。

ちょっとマイクロルーペとマイクロスコープの比較のような展開をしていきます。

マイクロスコープでの20倍クラスの拡大の治療を支えるのは、それだけ鮮明に歯の内部を見るのに足る、ライトの確保です。

個人的にはマイクロスコープの最大の特徴はこのライトではないかと思っています。

ややこしい話になりますが、見たいものに対して自分が見ているポイントをつなぐラインを視軸と言います。

対してみたいものを照らす光源とのラインを光軸と言います。

光軸と視軸を合わせるととても明るくてクリアに見えます。

視軸と光軸の間にものが介在すると影が出来て見えません。

また視軸と光軸がずれていると、視点からは光量が不十分になるために暗い画像になります。

 

私のルーペも、レンズの位置とライトの位置を極限まで近くするように改造していて、それによってかなりの明るい視野を確保しています。

しかし、マイクロスコープでは、設計上視軸と光軸を完全に一致させることができます。

これによって見える画像の明るさが全く違います。

これだけはルーペ派の私も認めざるを得ないです。

マイクロルーペよりマイクロスコープの方が明るい。

これは純然たる事実ですね。

体調と歯科治療 

京都市伏見区のいくま歯科医院歯科医師の小西です。

「〇〇さんこんにちは。宜しくお願いします。今日は体調いかがですか?」

 

これ、毎日すべての患者さんに聞いている質問です。

歯の調子ももちろん知りたいのですが、体調も大切です。

風邪をひいていたり、熱があったり、夜勤明けで寝ていなかったり、普段通りでない体調の日ってあると思います。

 

全身状態が健康な方でもそういった日は気にしますが、もともと持病の或る方なんかではさらに気にします。

歯科治療というのはそもそも恐怖を伴うものですし、場合によっては痛みや出血も伴う事があります。

 

麻酔をするといっても麻酔薬自体も全身状態に影響は及ぼしますし、やはり異変がある状態での歯科治療はリスクを伴います。

 

その大きさは人によってまちまちです。

持病をお持ちの方でしたらその種類や状態によって違いますし、行う予定の処置がどういったものかによっても予測しうる事態が変わります。

お仕事などで忙しくて、歯医者に避けるスケジュールがあまりない方もいらっしゃいます。

そういった方で、リスクをご説明してどうしてもという事であれば体調がそぐわなくても治療を行うこともありますが、絶対にお断りするような場合もあるんです。